四条大宮から嵐山を一両だけの小さな電車がゴトゴトと走る。その電車を京の人は親しみをこめて「嵐電(らんでん)」と呼んでいる。正式名は京福電鉄「嵐山線」運行距離7.2km・12駅〔四条大宮−西院−三条口−山之内−蚕ノ社−太秦−帷子の辻−有栖川−車折−鹿王院−嵯峨駅前−嵐山〕のローカル線である。 まずは四条大宮から乗ってみましょう。
・四条大宮(しじょうおおみや) 阪急電鉄の大宮駅、市バスターミナルがある交通の要所。駅舎はビルの一階、特に改札員はいない。沿線には観光スポットがあるので一日券が便利だ。電車がきた、一般乗客もたくさん乗っている。 ・西院(さい) 阪急京都線に同じ駅名があるが「さいいん」と言う。 ・三条口(さんじょうぐち) 西大路通と三条通に交差したところの駅。ここから三条通の道路と併用軌道を車と並んで走る。昔のチンチン電車の面影が見られる。 ・山之内(やまのうち) 三条通に島のようにプラットホームがある。そのホームとホーム間のレールの上を車が走り、通って行く。 ・蚕ノ社(かいこのやしろ) 秦氏が建立した蚕ノ社(木島神社)。三角形の鳥居が有名。三本柱、三面で構成されている古代の鳥居。実際に見た方が不思議だ。 ・太秦(うずまさ) 映画村でお馴染み。映画最盛期のころは映画スターが往来していた大映通があり、行きつけの店も今も健在している。そして、国宝「弥勒菩薩半跏像」で知られる広隆寺の前を“嵐電”が通っていく。 ・帷子の辻(かたびらのつじ) 帷子とは単衣(ひとえ)の衣服の事。 ・有栖川(ありすがわ) と言う、川が流れる住宅街の駅。 ・車折(くるまざき) 駅前に車折神社があり、芸能社としても知られ、いたるところに有名人の名を書いた朱色の玉垣がある。TOKIOの名も。 ・鹿王院(ろくおういん) 木立に囲まれた鹿王院は隠れた紅葉の名所だ。風情を楽しむ方にはおススメ場所。 ・嵯峨駅前(さがえきまえ) トロッコ列車の嵯峨駅の乗り換えはここから。北へすぐ。 ・嵐山(あらしやま) 渡月橋、桜、紅葉、嵯峨野の竹林、春夏秋冬の景観が楽しめる一大スポット。数々の寺院で日ごろたまった心の錆を洗い落とせることが出来るでしょう。
さあ、いかがだったでしょうか。この小旅行、楽しめたかな。いやいや、実際に“嵐電”に乗って、身体をゆられながらお楽しみください。毎日、一両だけの小さな電車がゴトゴトと走っています。 |