水火天満宮(すいかてんまんぐう)のしだれ桜は見ごろ、今年もそのピンク色の花びらは風に吹かれ輝いていた。 延長元年(923)6月25日、醍醐天皇の勅願により、雨水雷火の難を消除する守護神として、菅原道真を祀るために延暦寺の尊意僧正によって創建されたのが始まりで、学問向上のほか、水難・火難除けの天満宮として知られている。
境内にある登天石(とうてんせき)は、菅原道真が太宰府の地にて、59歳の生涯を閉じた後、都では天災があいつぎ、人々は道真の怨霊のせいだと信じた。そのため尊意僧正が宮中へ祈祷に向かった。途中、鴨川が急に増水して渡れない。そこで神剣を捧げて祈願をこめると、水面が二つに割れ水流の間に、ひとつの石が現れた。その上に道真の霊が現れ、やがて雲の中に消えていった。その石を供養し、登天石と名付けた由来を持つ石である。 このほか「是より洛中荷馬口付のもの乗へからす」という石標がある。これは堀川頭にあった江戸時代の交通標識で、このあたりから市街地になるので馬から降りて口取をせよというものだ。(場所:上京区堀川通寺ノ内上る3丁目) |