細く長い道が続く先斗町の街並みは、雨の日が良く似合う。番傘をひろげた舞妓さんが通る。芸子さんが足早にかけてゆく。いつもの風景である。
先斗町を歩いていると木屋町通りに抜ける道、抜け路地(ぬけろうじ)がいくつもある。その路地の入り口に、千鳥のイラストがかわいい看板がかかっている。「×通り抜けできまへん」「○通り抜けできます」京都らしい、親切か。 抜け路地を散策すると、小さなお社がある。先斗町で居酒屋を営んでいる女将が建てた、おたぬきさんのお社だ。お賽銭を入れるとポンポコポンと音が流れ、その女将のやさしい声で説教が流れてくる。はしご酒の帰りにちょっと寄ってみて下さい。女将の説教が心に染みるでしょう。 今宵、千鳥足で歩く石畳には、かわいらしい花柄のタイルが雨の中に咲いています。 |