五条坂を清水寺に歩いて行く途中に”日限(ひぎり)さん”の愛称で呼ばれている安祥院(あんしょういん)という寺がある。”日限さん”という愛称は、地蔵堂に安置されている大きな地蔵尊の像に、日を限って願い事をすれば必ず叶えられるとする信仰から、呼ばれるようになったものである。 知恩院の末寺、安祥院は江戸中期の享保10年(1725)に「木食正禅養阿上人」が建立したといわれ、京都六阿弥陀めぐりのうちのひとつ。本尊の阿弥陀如来像は木食正禅養阿上人の自作である。また上人は道路改修を行ったり、橋を架けるなどの社会事業活動をした人であり、安祥院の境内には、日ノ岡峠道の普請に使かった車石、西京極の旧天神川に架けた佃橋の橋桁石などが置かれている。春には境内の山桜が見事に咲き乱れる。 (平成16年3月京都市保存樹に指定) |