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深紅に包まれた草庵…祗王寺

祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰のことわりをあらはす…平氏全盛の頃の平清盛と二人の女性、祗王、祗女と言う姉妹の哀れな物語が綴られている平家物語のはじまりの一節である。
近江の国、野洲江辺庄の生れの祗王、祗女と言う姉妹は歌って踊れる白拍子であった。大変優れていたため平清盛に仕え、寵愛を得た。しかし、加賀の国の仏御前という若い白拍子が現れ、清盛の前で歌い舞を舞ったところ、清盛は仏御前が大変気に入ってしまい祗王を追い出してしまう。
ある時、清盛から仏御前が退屈しているから舞を舞って仏御前を慰めよと命がくる。しぶしぶ祗王は仏御前の前で舞を舞ったが、こんな惨めで辛い目に遭うのを嫌い、祗王21歳、祗女19歳、母刀自45歳の三人は髪を剃って嵯峨野の里の”往生院”で尼となった。
しばらくしてのある日,仏御前も世の無常を感じ,尼の姿となってこの寺を訪れる。そして四人は念仏三昧の静かな余生をここで送った。
祇王寺は、昔の往生院の境内にある。往生院は法然上人の門弟良鎮によって開いたが、いつの頃か荒廃して、ささやかな尼寺として残り、後に祇王寺と呼ばれる様になった。
【アクセス:市バス,京都バス「嵯峨釈迦堂前」から徒歩15分】






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