節分の前日、2月2日午後6時から行われる追儺式(ついなしき)は、室町時代に始められて以来、信仰と伝統を誇る京都の一大行事である。参拝者の厄を負するという節分信仰の中心をなすもので、厄神や心に潜む鬼を塚に封じ込め、社殿と繋がったしめ縄により八百万の神との感応を願い一年の健康を祈るものである。 追儺式は俗に「鬼やらい」と云い、平安朝の初期より毎年宮中にて行われていたものを、古式にのっとって伝承・継承されており、現在に伝える数少ない厄除け無病息災を願う神事の一つといえる。 この儀式は、“四方に目を配る”ために、黄金の四つ目を持つ玄衣朱裳(げんいしゅしょう)を着装した方相氏(ほうそうし)が小童多数を従え、陰陽師祭文を発し登場する。そして、世の中の怒り・悲しみ・苦しみを表現する赤・青・黄の三色の鬼を追い払うのである。 吉田神社は、京都の東北“神々が座した岡”と伝わる神楽岡にあり、藤原山蔭卿が貞観元(859)年に、藤原氏の氏神である四神を、平安の鎮守神として祀ったのがはじまりである。(京都市左京区吉田神楽岡町30)
【アクセス:市バス「京大正門前」下車、徒歩5分】 |