”やまぶきいろ”と呼ばれる鮮やかな黄色で、山の中に生え、花の色が蕗(ふき)に似て金色で美しいことから、この名前になったといわれている。4月中頃から5月初旬の松尾神社の境内はやまぶき一色で染まる。 「山吹にまつわるエピソード」 ある日、太田道灌(おおたどうかん)が鷹狩りに出た時、突然のにわか雨に遭った。近くの貧しい農家を訪ねて蓑(みの)を貸してくれるように頼んだところ、農家の娘が無言で一輪の山吹の花を差し出した。道灌は花をもらいに来たのではないと、腹を立てて帰ってしまった。後でこの話を聞いたある人が、八重山吹の花に実のならないことを、家が貧しく蓑(みの)ひとつ持ち合わせがないことの侘びしさに掛け、風情ある古歌の心で伝えようとしたのだと道灌に教えた。 その古歌とは 『七重八重 花は咲けども 山吹の実の(みの)一つだに
なきぞ悲しき』 道灌は無学を恥じ、それ以後道灌は歌道に励んだという。
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